
香料コラム〜プロローグ〜
香料コラム
香料から触れる、香りの輪郭
〜プロローグ〜
香水というものはとても不思議なものに思います。
鼻を預けたその空気中には、どんな分子が漂い、何を感じ、どう設計されているのか。
このコラムでは、
そんな香水という小宇宙を「香料」という視点から捉え、
より深く「好き(もしくは苦手)」を分解していく一助となれば良いなと思って書かせていただいています。
合成・天然問わず色々な香料を取り上げ、
その香りだけではなく調香における機能や役割など、
少しばかりですが実務的な視点も携えて...
香料ひとつとっても、多様な性格があります。
抽出の違い。産地やケモタイプの違い。
分子ひとつをとってもその構造ひとつで、まるで違うものに、時には双子のように立ち振る舞います。
一言で○○の香り、と認識してしまうにはあまりにも奥深いその香料たちについては
主に各香料会社の資料と
「The Good Scents Company」(TGSC)という、恐らく海外では主流かつ最も包括的であろう香料データベースを参照しつつ、主観に偏り過ぎないようご紹介していきます。
様々な香水のノートを見るとき、実際に嗅いだとき、忙しない毎日に潜む密かな香りたちを見つめるとき。
そんなひとときに、ふとここでご紹介する香料たちを思い出していただけたら嬉しく思います。
初回は、「コーヒー」をテーマに。
天然香料としてのコーヒーと、それを装飾する合成香料について取り上げます。
次回またお読みいただければ幸いです。
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あとがき
新生Y2 SALON ARCHは「香水が好きな人」を中心とした繋がりの場に、どこに住んでいても香りを楽しめる場に、という代表さんの想いから発足したコミュニティ。
僕自身は香水歴は浅く20年ほど前にプールオムを頂いた以降一切香りとは無縁でしたが、昨年「ゲオスミン」との出会いから、香りの沼に浸かった身です。
それ故こうしたコミュニティに参加する機会をいただけたこと、本当に嬉しく、とても楽しみに、大切に思っています。
直接香料を嗅げずとも
皆さまの隣にある香水や日常に潜む香りを通して
素材の美しさや、
それらが重なり合う調和を、
僅かながらお伝えしていけたらと思います。
ライター:miya